木は生きている!

木は生きている!

「木は生き物だから」とよく耳にします。

木は成長します。

だから生きていると言えます。

しかし、実態はすこし違います。

実は、立木の時から樹のほとんどの部分は
生きていないのです。

実際に樹木中で生命活動をしているのは、
以下の3点なのです。

 

1)成長点
先端部、枝や幹、枝と枝の股から出る芽]

 

2)形成層
細胞分裂によって樹幹を肥大成長させる
樹皮と木部の間にある部分

 

3)辺材部
栄養を貯蔵する機能を持つ部分
樹皮に近い外側の、白っぽい色をしている所
別名、白太(しらた)と呼ばれている

これらの部分は樹木全体のわずか3~4%です。

残りの96~97%を占める部分、前にご紹介した仮道管などは
生きていないのでしょうか?

 

実は、生きていません。

死んでミイラ化した細胞の集合体なのです。

自然界で生き残るために、、
エネルギーを使って生きる「細胞」部分を
最小限にした結果なのです。

成長に必要な部分以外には、
生きた細胞は必要ないということなのでしょう。

では、なぜ「木は生き物」と言われるのでしょうか?

水分を吸ったり、
吐いたりする調湿作用によって
木は伸縮します。

これを「命あるもの」として
表現したのでしょう。

そうなると、
杉スリットの部材は、
立ち木の時からすでに死んでいる部分を
材料として伐り出し、
使用しているわけですから、
決して生きているわけではありません。

しかし、まるで生きているかのように
感じられるのはなぜでしょうか?

単に調湿作用だけではないような気がします。